「終活ってなにからすればいいの?」
「老後の生活が心配!」
「相続について何もわからない!」
親の高齢化はもちろん自分自身が年を積み重ねていくと、これから起こる経験のないことに不安だったり、心配だったりすることが沢山あると思います。
また核家族化の影響などで、家族の死を向き合い、直面する課題を経験することも少なくなっています。
そのため突然の家族の病気や死に立ち会うときに、しなければならないことに追われ、大切な方とのお別れを、ゆっくりじっくり味わうことができない場合もあるようです。
「終活」を考える際、確かな知識が少しでもあると安心すると思います。
その知識を得るために、「終活」に関する書籍を読むことは大変有効です。
今は、「終活」がブームになり、「エンディングノート」や「終活」に関する本が書店に沢山並べられています。
でも、何から読んだらいいのか、と迷うこともあるでしょう。
今回は、私が実際に読んでみて、おすすめする本を挙げてみたいと思います。
紹介する内容は、表表紙や裏表紙、または帯封に書いてある物を取り上げてみました。
参考にしてください。
「片づけ・いらないものを減らす」について
「断捨離」と言えば、その言葉を生み出した やましたひでこさんの本をいくつか紹介します。
「断捨離」で日々是ごきげんに生きる知恵」 やましたひでこ著
「なぜ、手放すことで、人生が動き出すのか。
心がラクになる。自分が好きになる。毎日が楽しくなる。」
「片付かない家の中は、抱えている問題の現れ
「断捨離」で自分の生き方を見つめなおす」
と書かれています。
主な内容は
- 目に見えないモノを「断捨離」する?
- マイナスの感情を「捨」てる
- 悪いモノを「断」って、健康になる
- 不機嫌・不自由な環境から「離」れる
<私の感想>
断捨離という言葉は、今や世間一般で使われていますが、「断捨離」という言葉は商標登録されているのだそうです。
なので、営利目的では使用するのは避けたほうが良いと言われています。
知識として覚えておくと良いかもしれません。
話は変わって、「断捨離」とはただ「ものをあれこれ捨てていく」行為ではなく著者によると「モノと向き合い、モノを絞り込み、モノを手放していくこと」だそうです。
この本は単なる「片づけ本」ではなくて、著者の思想が反映されている本です。
でも私が素敵だなと思ったことは「断捨離で場も身も心も軽くする」ということです。
そうです、終活の片づけは、まさに「断捨離」なのです。
でも、初めにお伝えした通り、「断捨離」という言葉はつかえないのが残念ですね。
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「シニアの断捨離」 やましたひでこ著
必要なモノだけを残して、シンプルで快適に暮らしたい、
人生を折り返した後は、選びなおします。
シニアの断捨離とは
※手の届くところにモノを供
※自分で動かせるモノを残す
※思い出は形がないとダメですか?
※もったいない精神から解き放たれる!
裏表紙には、断捨離は人生の選び方、残し方を決めるメソッドなのです。
と書かれています。
<私の感想>
この本は、上記の断捨離の本とは打って変わって、具体的な方法について書かれています。
また素敵な暮らしをしている方々を紹介していますので、とても読みやすく、また具体的でとても参考になる本だと思います。
シニアの方にお勧めです。
次に片づけについて、いくつかご紹介します。これは「終活」だけが対象の本ではありませんが、参考になると思います。
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「心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ」 ブルックス・パーマー著
執着・不安・劣等感・プライド・過去のしがらみ\\
ガラクタを手放すことは、自分を愛すること
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片づけられない自分がいますぐ変わる本」 大嶋信頼著
コレで今度こそ片づけられる。
- なぜあなたは片づけられない
- 片づけられる自分に変わる方法
- 大嶋式でラクラク片づけメソッド
- 片付けで人生はこんなにも輝く
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「片づけられない・・・」をあきらめない 西原三葉著
「できることだけ」やればいい。
スッキリ部屋は必ず実現する。
片付けは心のリハビリ、人生のリカバリー。
人生に行き詰まりを感じていた私を強くしてくれたのが、片付けでした。
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3作品に対する感想
以上の三冊に共通して書かれていることは、「片づけられない」ことは、「あなたのせいではなく」「心や脳の気質の問題」だということ。
片づけられるようになるには、自分を愛し、自分を認めることが大切、ということを前提として片づけ方のポイントが書いてありました。
終活に直接関係ない場合もあるかもしれませんが、モノを捨てるということへの執着だったり、負い目だったりを捨てて、自分の最後の始末としての片づけのやり方の参考になると思います。
「終活」「エンディングノート」について
「終活のリアル」 NPO法人 ら・し・さ著
どうしてあの人はエンディングノートを書くのか
終わり良ければすべてよし!
ホントにあった終活にまつわる45のトラブル、ちょっといい話を枕に・・
<私の感想>
事例を通して、身近に感じる素材に溢れていました。まだ経験していないことが「終活」には様々なことがあることを知れますし、自分に同じような出来事が起こった時に、読んだことがある、聞いたことがあるというのはとても良い材料になると思います。
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「エンディングノートのすすめ」 本田佳子著
自分とまわりの人を幸せにする「終活」の第一歩
いざというときの医療、介護、葬儀、相続 どうしますか?
<私の感想>
エンディングノートとは何か、エンディングノートには何があるのか、またその書き方などが分かりやすく書いてあります。
「終活」全体のことがよくわかる本になっていますし学べると思います。
内容は充実していますが、本は小さめで字でいっぱいですが、集中して読める方にはお勧めです。
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老後の準備について
「知っておきたい 身近な人が亡くなった後の手続き、届け出、相続が分かる本」伊藤綾子著
何から始めるべきか、どこへ行き何をするか。
豊富な図版でわかりやすく解説
<私の感想>
葬儀後に家族がしなければならないこと、書類チェックリストなどがまとめてあり、参考になると思います。
書類の記入例があり、図版で説明をしているのでとても分かりやすい本だと思います。
★「見てわかる!おひとり様の老後」 木谷倫之 1400円
老後にやるべきことから、死後の準備まで完全解説!
法律の専門家が優しく説明!
新・相続法にもバッチリ対応!
<私の感想>
おひとり様に向けたテキストになっています。
大判で字も大きく、イラストも多く、とても読みやすいです。
おひとり様でなくてもとても参考になる記事が沢山ありました。
私的にはおひとり様、おふたり様の方が読むのには最高に良い本だと思います。
お勧めの一冊です。
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その他のおすすめ本
「もしも一年後、この世にいないとしたら」 清水研著
人生の締め切りを意識すると、明日が変わる。
3500人以上のがん患者と対話してきた精神科医が伝える死ぬときに後悔しない生き方
<私の感想>
終活というのは、高齢のためのものだけではなく、がん患者や難しい病気の方にも必要なことだということが知れる本です。沢山の症例を通して、「私の最後について」自分自身に語り掛けられているように感じます。「人生いつ死が訪れるかわからないから」こそ、何歳でも「終活」の準備が必要だと思わされました
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終わりに・・
今回は、私が実際に読んでいる本を紹介しました。
今回は、私が実際に読んだ本をご紹介しました。
他にも終活の本は様々あります。
是非書店で手に取ってみたり、ネット等で色々検索したりすると、自分にあった書籍が見つかると思います。
「人生の終わり」は突然起こることがあります。
そんな時に慌てないためにも、「終活」に取り組む大切なことの一つとして、「終活」を学ぶこともしてみたらいかがでしょうか。
